本日10月12日16時ごろ、東京で大規模な停電が起こりました。
今回はその原因や影響について調査していきます。
目次
大規模停電の概要
停電の発生時刻
2016年10月12日15時半ごろ
停電の範囲

停電となったのは主に4つの区。最大35万軒が停電したとみられる。
- 港区
- 豊島区
- 板橋区
- 新宿区
現在の状況
停電は復旧。(~16時25分)
しかし、停電の影響で現在も電車の運行中止や遅れなどが出ているようです。
大規模停電の原因には東京電力の変電所が関係している?
今回の東京の大規模停電には、「東京電力の変電所」が大きく関わっていると考えられます。これは有力な情報です。
それは、以下の理由からです。
- 変電所から煙があがっているが、実際のところ、第一通報者が「地面から煙が出ている・・・(略)」と通報している。→変電所の地面に何か原因があると考えられる。
- 事実として、発生源である変電所の地下にはケーブルがあり、埼玉の新座変電所と東京の豊島変電所をつないでいる。→新座変電所から豊島変電所に送電するケーブルでトラブルが発生し、電力供給が途絶えたため東京で大規模な停電が起こった。
当サイトでは今回の停電の原因については、以上のような方向性でお伝えしたいと思います。
今後も続報があれば追記していきます。
今回の停電で浮かび上がった問題点
今回、特に大きな災害(地震など)が起こったわけではないのに、東京で大規模な停電が起こってしまいました。
通常であればUPS装置(=無停電装置)と言われるものが設置されており、もし一時的に電力の供給が切れてしまったとしても、一定時間であれば停電することなく稼働を続けられるようになっていることが求められます。そしてその間に、予備のバッテリーに切り替え、影響を表面に出さないようにする仕組みです。
つまり、東京電力の信頼は今回の件でがた落ちということになります。このような対策がなされていなかったのですから。
また、今回の停電に対する落胆は、国民目線と企業目線の2つの面から見ることができるでしょう。
国民目線
まず、国民として。最も主要で守りの固いはずの東京で、このような大規模停電が起こったということは、多くの人に東京電力に対する不信感を募らせることにつながることでしょう。
「今回くらいの火災で停電してしまうということは、もっと大きな災害が起こった時は・・・」
このように考えてしまうのも仕方のないことです。先日も阿蘇山の噴火で被害にあっている人も多くいますので、世間的に暗い雰囲気になってしまいますね。
それ以前に、15時半~16時半の約1時間停電していたわけなので、家にいなかった人は気が気でないでしょう。
「家のアイスが・・・」
「セールで買いためていた卵は?」
などなど、家電製品(特に冷蔵庫)のトラブルも多く上がっているでしょう。
「いつでも使える」と思っているものほどなくなると非常に困るものです。東京電力はもう一度そこを見直す必要があるでしょう。
企業目線
次に、企業目線。特に信頼の求められるシステムが稼働している金融機関などでは、日中に停電することは許されません。今回の一件は、東京電力の信頼だけでなく、それに起因して起こった停電によって対外的な影響を及ぼされた企業にまで波及することになります。
※前向きにとらえれば、今回の停電で何かシステム的に問題が起こった場合は、課題が表面化して修正していくチャンスだとも考えられます。
今回の大規模停電によって、様々な問題点・改善点が浮き彫りになるでしょう。また、停電の結果どのような影響が出たのか、今後も続報していきたいと思います。
続報:警視庁の見解
警視庁公式のツイッターアカウントでも以下のように述べられていますので、
「東京の大規模停電の原因は新座変電所の火災によるもの」
であるとみてよいでしょう。
停電について続報です。原因の詳細については現在も調査中とのことですが、『埼玉県新座市内で発生した電力施設火災に起因するものと考えられる』との情報が入りましたのでお知らせします(担当)。
— 警視庁犯罪抑止対策本部 (@MPD_yokushi) 2016年10月12日
続報2:東京電力の発表
■お詫び■10月12日午後3時30分頃に発生した停電について
10月12日午後3時30分頃、当社設備の影響(埼玉県新座市野火止の洞道に敷設されている当社ケーブルの発火)により、東京都の一部地域において、最大約35万軒の停電が発生しておりましたが、午後4時25分に復旧いたしました。
お客さまをはじめ広く社会の皆さまには大変なご不便とご迷惑をお掛けし、誠に申し訳ございませんでした。出典:東京電力公式
コメントを残す