先ほどテレビを見ていたら驚きました。。。
草津の白根山(しらねさん)で煙が上がっているとのことで、草津白根山で噴火が発生した恐れがあるようです。
※1月23日11時現在は噴火警戒レベル2となっています。
※12時現在、入山規制を伴う噴火警戒レベル3となっています。
ここで気になるのが、噴火による影響などですよね。
この記事では、
- 草津白根山の噴火で過去にあった被害範囲や影響について
- 草津白根山の噴火歴史について記録を遡って調査した結果
をまとめていきます。
目次
草津白根山の噴火で過去にあった被害範囲や影響について
現在噴火の影響はどのようになっているか?
今一番気になるのが現在の噴火の影響だと思うので、そちらを優先的に書いていきます。
まず、噴火とほぼ同タイミングで、草津国際スキー場で雪崩が発生しています。
気象庁によると、タイミングを見る限りスキー場での雪崩は噴火の影響だということです。
また、その雪崩によって、
訓練中の陸上自衛隊の6人が雪崩に巻き込まれた
と報じられています。
なお、雪崩はスキーコースで発生しているため、スキー客についても現在救助中とのこと。
雪崩事故で生死を分ける紙一重の行動とは?
雪崩以外に影響が出ている情報は以下の通りです。
・噴火した際に生じた「噴石」で4人が怪我をしているという情報が入っています。
下の画像を見ると、画面右上のほうで黒い煙が上がっており、これが噴石のようです。

・草津国際スキー場では停電が発生しており、発電機でロープウェイを動かして乗客を救助中とのことです。
草津白根山の噴火歴史について記録を遡って調査した結果
草津白根山の一番古い噴火の記録(噴火被害範囲含む)
草津白根山の噴火については、過去の一番古い記録で、今から200年以上前の1805年の水蒸気噴火が記録に残っています。
火砕物降下。噴火場所は湯釜。
長野県方面に降灰、樹木枯死。
噴火場所は湯釜で、噴火による火砕物が落下し、長野県方面の樹木が枯れ死ぬという甚大な影響が出たようですね。
最近の噴火状況はどのようになっているのかもまとめておきます。
草津白根山の最近の噴火の記録(噴火被害範囲含む)
調べてみてわかったのですが、草津白根山は最近は噴火が起きていなかったようです。
一番最近で約25年前、1982年と1983年に小規模な水蒸気噴火が発生していると記録があります。
▲1982(昭和57)年 小規模:水蒸気噴火
10 月26 日、12 月29 日。火砕物降下。噴火場所は湯釜北西部および涸釜。
10 月26 日湯釜・涸釜の数か所で小規模な水蒸気爆発。12 月29 日湯釜 で小規模な水蒸気爆発。(VEI1)▲1983(昭和58)年 小規模:水蒸気噴火
7 月26 日、11 月13 日、12 月21 日。降下火砕物。噴火場所は湯釜北西部および涸釜北側火口壁。
7 月26 日湯釜で小規模な水蒸気爆発。11 月13 日11: 40 と12: 08 の2回湯釜で水蒸気爆発。人頭大の噴石を600~ 700m の範囲に放出、降灰は 東南東方向、渋川まで達する。涸釜北側火口壁下部に亀裂(幅30 ㎝、長さ45m)を生ず。12 月21 日湯釜と涸釜で小規模な水蒸気爆発。
最後に
今回の草津白根山のように、25年近く噴火の動きがなかった火山が急に噴火する可能性があるということを意識していく必要がありそうです。
冬のスキーシーズンなど、山の近くに行く機会は多くなってきそうですから、噴火が起こって今回のように雪崩が起きたらとか、もし事故に遭っても最善は尽くせるよう保険をかけておくだとか、色々やっておくべきことはありそうだなと思った次第です。
草津白根山ではありません。元白根山です。有史以来初の噴火です。
湯釜のある草津白根山とお間違えなきよう、と言ってもお隣の山ですが。
ケガをされた方、重体2名、重傷4名の方の回復を祈ります。